父から譲り受けたPENTAXのSP-F。
自分の写真好きは、このカメラから始まった。
子供の頃にテレビで流れていたPENTAXのCM。
なんとなくだけど覚えている。
テレビCMの原点みたいなCM😊
一眼レフカメラがまだ高級品で一般的ではなかった時代。
ビートルズが来日した時に、お土産で買って帰ったカメラとして話題になったPENTAX。
「望遠だよ、ワイドだよ」
この頃は広角レンズの事をワイドって呼んでいたんだね。
”望遠” なら分かりやすいけど、”広角” と言われても普通の人にはまだ何なのか、分からなかったのかもしれない。
だからワイドって表現したのかな。
今日はそのワイドな広角レンズのお話し。
もともと広角レンズには苦手意識があったんだよ。
広くて何でも写っちゃうのが嫌い。
これは多分 "広角" というイメージが、自分の性格に合わなかったからだと思う。
一点集中型
滅茶苦茶な凝り性
広く浅くよりも狭く深くを好むタイプ
だから写真を撮るのも、標準レンズと望遠レンズしか使ったことがなかった。
「これが撮りたい」
そう思ったものだけに集中して撮る。
そんな写し方をしていた。
初めて広角レンズを借りてファインダーをのぞいた時、何を撮ったら良いのかわからずに呆然とした記憶がある。
広い画角の中に撮りたい物がたくさんあり過ぎて、そのどれにフォーカスしたらよいのか分からない。掴みどころの無いレンズだと思った。
現在、愛機X-T30Ⅱの標準レンズとして常用しているレンズは、XF30mmF2.8Macro(換算45mm)という標準域のレンズ。これ1本でマクロも撮れるので普段はこれをカメラに装着して持ち歩いている。
ところが最近その標準の地位を脅かし始めているのが、昨年12月に発売された7artisans 12mmF2.8 Mark Ⅱという新しいレンズ。
これは本来苦手だったはずの広角レンズで、しかも焦点距離12mm(換算18mm)という ”超” がつく単焦点の超広角レンズだ。
ズームレンズじゃないからその12mm縛りからは逃げたくても逃れられない。
以前のブログでも書いたように、自分の性格の真逆をいくスパルタンな悪魔のレンズだ。
特徴のある見た目から、このレンズのことを "出目金" って呼んでいる😊
その出目金が標準レンズの椅子を虎視眈々と狙っている🙄
毎朝、家を出る時
空を見上げてその日連れていくレンズを考える。
「今日はどれにしようかな?」
すると出目金が囁きかけてくる。
その独特な広がりと奥行き、そして遠近感。
超広角ならではの魅力を振りまいて惑わそうとする。
「俺を連れていけ」と・・・・・・。
毎朝そうやって悩まされる。
それもまた出目金が悪魔たる証しかもね😘