一眼レフカメラのレンズの話だよ。
フルサイズ換算で焦点距離が35mm以下のレンズを、通常は広角レンズと呼んでいる。
そして焦点距離が20mm以下になると、それは超広角レンズと呼ばれて特殊な領域に入っていく。
じつはこの超広角レンズ。
スマホの世界では、かなり身近な存在になりつつある。
自分が使うAQUOSには15mm、最新のiPhoneやGalaxyだと13mmの超広角モードが搭載されている。
スマホのモードを切り替えるだけで、誰でも簡単に超広角の世界を体験出来る。
その一方で一眼レフカメラ。
実際に超広角レンズを使う機会はさほど多くはない。でもその広い画角から生み出される作品は魅力的だ。
撮っていて楽しい。
遊べるレンズだ。
今回使用したこのレンズは焦点距離12mmF2.8の超広角単焦点レンズ。
レンズが出目金の眼のように前に飛び出してるね笑
しかし………
この特殊なレンズで画角100度の広い世界を得るには、かなりの手間と労力が使い手に求められる笑
このレンズはAF(オートフォーカス)ではないからだ。
ピントも絞りも全てがマニュアル。
操作にオートという優しい言葉のカケラすら無い、なかなかスパルタンなレンズだ笑
AFのカメラで楽する味を知ってしまった今の自分にとって、このレンズは少しばかりやっかいだ笑
AT車から突然MT車に乗りかえたようなものだ。
撮影する被写体にあわせて頭と手先をフル稼働させる。眉間にシワが寄ってくる。
液晶タッチだけで簡単に撮れるスマホのようにはいかない。
ファインダーをのぞいて写す構図を決めながら、同時にレンズのリングやカメラのダイヤルをあちこち回して、それから…………あぁ面倒くさい!忙しいっ!
それならば最初からAQUOSにすれば良い話なんだけど、そうはならないのがカメラ好きの悲しい性(サガ)なんだな。
この苦悩の先に垣間見える
超広角の未知の世界に思いを馳せると
もうやめたくてもやめられない。
これは人をマゾヒスト化させる悪魔のレンズだ笑︎^_^