これは個人的な、好き嫌いの話になるんだけれど
最近、食い付きの良い映画があまりない。
AmazonとかNetflixとか
そういった映画配信チャンネルで映画を探すんだけど
なかなか「これだ!」っていうのにはお目にかかれないんだよね。
どれか選んで観始めたとしても、最後までもたないんだ。
途中でつまらなくなって消しちゃうんだよ。
そんな事の繰り返し。
どの配信チャンネルも自分のところのタイトル数の多さを売りにしたい気持ちは分かるけどさ。でもこれだけハズレ映画ばかり引き続けると、実感としてよく分かる。
駄作を100本揃えたところで、1本の秀作にはかなわないって事がね。
実際かなりの本数の残念な映画に出会ったよ。しかも意外だったのは、かなりお金のかかっている海外の映画にこれが多かった。これってどーゆー事?
とにかくその映画を見限る迄の ”無駄観” に費やした、貴重な時間を返して欲しいよ。
いやむしろ
「世の中にはこんなにも沢山の退屈な映画があったんだ」
って知ることが出来ただけでも良しとするか。感謝感謝ꉂ🤣𐤔
とにかくどうでも良いような映画が多すぎる。
そんな中で
久しぶりに "良いな" と思える映画を観た。
「線は、僕を描く」
表向きは水墨画の世界を舞台にした青春映画。
悲しい過去を持つ主人公の大学生が水墨画を通して内面的に成長していく姿を描いている。
映画を観ながら
「墨絵、水墨の世界は墨の濃淡で
その作品に命を与えているんだなぁ・・・
写真も光の明暗で世界が変わるよなぁ・・・」
そんな事を思ったりしたけど
でもそういう薄っぺらい感想を持つこと自体が浅はかなんだよ、駄目なんだよって
そう思い知らされるような
ちょっぴり奥の深い映画だった。
観終わったあとに
しんみりと深呼吸をしたくなるような映画だよ。
映画の中の何処かしらに
心の琴線に触れる何かがあったみたい。
なんだか無性に白黒の写真が撮りたくなったよ。