自分がまだ神奈川県民だった頃
家のすぐ近くに "泉の森" と呼ばれる大きな自然公園があったんだ。
引地川というローカル河川の水源になっている大和水源地を中心に広がる、42ヘクタール東京ドーム9個分にもなる広大な森と水の公園だった。
公園の中心にはカワセミが飛来する広い池があって、その周囲には水源から流れ出す小川や小さな滝、水車小屋もあった。
大和市の資料によれば飛来する野鳥は年間50種を超え、確認された植物は900種以上。昆虫や小生物はそれこそ嬉しくなるほどにウジャウジャいたさꉂ🤣𐤔
大の大人が童心に帰るにはじゅうぶん過ぎる環境が、そこにはまだ残されていた。
だからその頃の自分は休みの日ともなると、望遠とマクロレンズを取り付けた2台の大きなPENTAXを肩からぶら下げて、広い公園の中を一日中あっちこっちと撮り歩いていたんだよ。
それはもう楽しくて楽しくて仕方なかった😊
撮影の合間にザリガニを釣ったり、カブトムシ採ったり、うっかりスズメバチの巣をつついてしまって必死に逃げ回ったり、思い出したらキリがない。
自分がマクロレンズを使うようになったのは、その公園の自然を撮るためだったと言っても過言じゃない。
そんな "泉の森" の思い出を胸に、今日はいつも使っている30mmの標準マクロレンズを、カメラのクロップ機能で換算90mmの望遠マクロにして撮ってみた。
思えば自分が最初に "泉の森" で使ったマクロレンズがPENTAXの100mm望遠マクロだったんだ。
画角的にファインダーを通して見たイメージがこの90mmレンズとほとんど変わりがない。
だから久し振りに当時の自分に戻った気分で、近所の公園を撮り歩いて見たよ。
四角いコンクリートの池しかない
この都内の公園だけど
今ではここが
自分にとっての "泉の森" なのさ。