少年の頃、父から譲り受けた1台のフィルムカメラ。
その一眼レフカメラ、PENTAX SP-Fを手にして写真を覚えた。
はじめは写真の撮り方の知識なんてまったく無くて、全て自己流で覚えていった。
そのせいだろうか?
自己流が故の "癖(くせ)" みたいなものが、いくつか付いてしまった😊
写真を撮る時に、ずっと息を止めてしまう癖もそのひとつ。
昔のカメラには手ぶれ補正なんて機能はなかった。
だから手ぶれを防ぐために
「深呼吸して息止めて両脇しめて撮る作戦」
なぁ~んて事を実践していたわけだよ👍😉
シャッター切る時も、強く押さないで ”じわり” と押さえ込む感じ?でやっていた。
その結果、今でもさ
マクロレンズで花に止まった蝶を撮る時とか
息を止めすぎて酸欠おこしてめまいがするよ😵💫
思い起こせばカメラ始めた最初の頃は
手ぶれとの闘いだったような気がする。
望遠やマクロを多用したから、手ぶれはどうしても発生する。
デジタルの今とは違ってフィルムカメラだから
現像に出してプリントが上がって来るまで、手ぶれしてるかどうかはわからない。
せっかく撮った写真が ”手ぶれで全滅” という不安は常にあったんだ。
バイトでステージ写真とかも撮ってたからね。
暗い中での撮影が多い。
フィルムの感度をASA(ISO)400から1600に増感したり
シャッター速度を短くしたり
いろいろやったけど限界もある。
コンサート会場を走り回ってハァハァ言いながら
それでもシャッター切る時は息を止めてたよ。
その時に身についた癖が今も残ってるんだと思うんだ。
今ではもうステージ写真は撮らないけれど、望遠レンズを構えると必ず思い出す。
観客に揉みくちゃにされながら
舞台袖下でステージを見上げて、カメラを構えていた若い頃の自分を。
今回のこれらの写真(既出)を撮った頃は、2台のPENTAX一眼レフを使っていた。
初期型のPENTAXデジタル一眼レフカメラ
PENTAX *ist DSと、PENTAX K100D
この2台をいつも首からぶら下げて撮っていた。
実はこのK100Dというモデルが、PENTAXの一眼レフカメラとして
初めてボディ内手ぶれ補正を採用したカメラだったんだよ。
*ist DS は手ぶれ補正がない最後のシリーズのカメラという事になる。
だからこのアメリカでのライブツアーの写真を撮っていた頃が
自分にとっては手ぶれ補正前と手ぶれ補正後の端境期になっていたわけで
その意味では記念すべきツアーだったんだ。
STOP!手ぶれ😊