Amazonが635億もの巨額な制作費を投じて2022年に公開した作品
「ロード・オブ・ザ・リング 力の指輪」(シーズン1 )
このすっごい作品をついに観た。
以前からずっと気にはなってたんだけどさ。
いかんせんエピソード8まである超大作で
全編を通して見ると10時間もの長尺作品なのでね。
ちょっと予告編を観ただけで感じた、圧倒的に壮大で重厚なスケール感。
こいつは腹くくって観なきゃだめな作品だなって思ったよ。
だからなかなか腰を据えて観るタイミングを逸していたんだ。
その続編の "シーズン2" が、8月29日に公開される。
そんなニュースが流れたので、その前までには見ておかなければと思ったわけ。
森に住む精霊 エント族 「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」より
前作となる映画「ロード・オブ・ザ・リング」は、トールキンの長編小説「指輪物語」を原作にして2002年から公開された三部作で構成されている。
「ロード・オブ・ザ・リング」(2002年)
「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」(2003年)
「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」(2004年)
自分は公開順に三部作全てを観ているし、DVDも全て持っている。
個人的に好きな映画のランクで言えば
「ネバーエンディングストーリー」「アバター」と並び
SF&ファンタジー映画系では自分の中ではトッブクラスの映画のひとつなんだ。
今回映像化された「力の指輪」は、この映画「ロード・オブ・ザ・リング」三部作よりも数千年前の世界を舞台にしてストーリが展開されている。
映画「DUNE 砂の惑星」もそうだけど、原作が壮大であればあるほど観る者のイメージは膨らむから、その映像化はなかなか難しいと思う。
中途半端な映像化ならして欲しくないとすら思う。
その意味では、この「ロード・オブ・ザ・リング 力の指輪」は、個人的にはかなり好い印象を受けたよ。
とても長い作品なのに冒頭から目が釘付けになって退屈する暇が無い。
無駄な映像も無くて観ていて時間がどんどん過ぎていく感じ。
いろんな種族(人間、エルフ、ドワーフ、オーク、ハーフット)が登場する複雑なストーリ展開も、巧みな構成ですんなり入っていけるしわかりやすい。
当然ながら映像(VFX)のクォリティは文句なしに素晴らしい。
特にエピソード後半部分の映像は圧巻過ぎて息がとまる。
単純計算だと1分間の素材を撮るのに1億以上かかっていることになる。
もはや作れない映像は無いんじゃないかって思えてしまうレベルだよ。
半端ない巨額な制作費はだてじゃないね。
ただそんな映像を観ていて、正直ちょっと怖くなったところもある。
もはや空想と現実の境目がわからなくなっている。
明らかにCGだとわかる場面は別としても
ごく普通の通常シーンも、よく見るとじつは合成して創られていたりする。
本来そこにあるはずのない花が咲いていたりする。
もしかしたら来たるべき生成AI時代の映像世界を
のぞいてしまったんじゃないかなって思ってね。
ストーリーとしては、いくつかの大きな謎を残しつつシーズン1 は終了した。
それらの残された謎は次のシーズン2で解き明かされてゆくのだろう。
今から8月のシーズン2の公開が楽しみだよ。
ところで・・・・・
最近洋画離れが加速してるそうだ。
明らかに外国映画の存在感が薄くなっている。
今では日本の映画興行はアニメと邦画が中心になっているらしい。
これは映画だけじゃなく、自分がいた音楽の世界も似たような状況だね。
以前は洋楽チャートだけを扱うテレビ番組(ベストヒットUSAとか)が、キー局全国ネットで流れていたけど、今じゃそんなもんも無くなったね。
洋楽離れってやつだ。
ビートルズとツェッペリン、ピンクフロイドで音楽にハマり
スターウォーズと共に時空の夢を見た
あの頃の自分が今は妙に愛おしい。