あれだけ好きで聴いていた音楽を
家では一切聴かなくなった。
それが音楽を仕事にした時に
自分の身に起こった大きな変化だった。
「趣味を仕事にしちゃダメだよ」
そんな話をよく聞く。
趣味が趣味でなくなっちゃうから。
でもその一方で
こんな事もよく言われたんだ。
「好きな事を仕事に出来て良かったですね」
はたしてどちらが正しいんだろうね?
過去のブログにも書いたけど
企業の求人ミスというひょんな事から
音楽業界に足を踏み入れる事になった自分。
もともと音楽を仕事にしたかったわけじゃない。
偶然だったんだよ。
でもそのまま30年以上もの長い間
音楽業界の中で生きてきた。
生きるための手段として趣味を仕事にすると
趣味から逃げられなくなるのは確かだね。
趣味がまるで義務であるかのように
じぶんに重くのしかかってくる。
そして毎日それが続くと
さすがに逃げ出したくなる。
でも好きだからこそ踏み留まれた。
そんな事もあったはずなんだ。
だからこそずっと続けて来れた。
同じ趣味でも写真はどうだろう?
写真はこれまでに何度もやめたり再開したり
それをずっと繰り返してきた。
飽きるとすぐに止めてしまう。
言い換えればいつだってやめる事ができた。
気楽だね。
自分にとっては同じ趣味でも
仕事にした音楽のような重さは
写真には無かった。
趣味って人によっては
現実社会からの逃避。ストレス発散の場。
そんな逃げ口みたいな一面もあると思うんだ。
でもね・・・
もしもその逃げ口が袋小路だったとしたら
辛いよね。
結局のところ
趣味と仕事の関係って
いったい何なんだろう?
はたして両立は成立するのか?
趣味を仕事にした男の端くれとして
なんとなく今だから言える事
好きじゃなきゃやっていけない
でも、好きなだけじゃ続かない
いちど大嫌いになってみれば
もっと好きが見えてくる
そんなとこかな?