小さな蘭の鉢植えを窓際に置いた。
富貴蘭(ふうきらん)という名の東洋ラン。
江戸時代から好まれてきた古典園芸植物だ。
徳川十一代将軍家斉が好んで収集した蘭としても知られる。
母がまだ元気だった頃、とても大切に世話をしていたのがこの富貴蘭だった。
甘い香りの白い小さな花が咲く。
母が亡くなった後、自分が世話を引き継いだのだが、悲しいことに数年前に枯らしてしまった。手入れの仕方がまずかったのかもしれない。
それがとても残念で、以来ずっと新しい株を探していたんだけれど、 母の蘭は "玉金剛" (たまこんごう) という富貴蘭の中でも少し珍しい品種だったので、なかなか見つからなかった。
それをようやく見つけた。
蘭には洋ランと東洋ランがあって、日本や中国が原産のものを東洋ランと呼ぶ。
蘭というと胡蝶蘭を思い浮かべる人が多いと思うけど、胡蝶蘭は洋ランの仲間だ。
この富貴蘭は東洋ランのフウラン(風蘭)の仲間に入る品種。
着生蘭といって岩や植物に着生して育つ。
この株も土ではなくて水苔に着生して素焼きの鉢に収まっている。
富貴蘭 "玉金剛"
玉金剛は葉の形に特徴があって、一般的な富貴蘭とは異なり葉が細長く伸びずに短めで丸っこい形(豆葉)をしている。
それがとても気に入っている😊😊😊
今はこんなに小さな富貴蘭。
だけど蘭の株は驚く程に長寿なんだそうだ。
大切に育てれば、40~50年生きるとも言われている。
がんばって俺よりも長生きしろよ!
富貴蘭の富(ふう)ちゃん😊