ポケカメ雑記帳

久しぶりに再開しました

歩く

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価値観なんて人それぞれ。
置かれた環境によっても違うし
その時々で変わっていくものかもしれない。

失ってはじめて
その価値に気が付くことだってある。

いま自分が最も価値があると感じているもの。
つまりいちばん大切に思うこと。
それは自分の力で歩き続けていくこと。



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思い通りに身体が動く。
その当たり前のことが出来なくなる。

もしそうなったらどうする?


今から数年前
そんな ”まさか”な出来事が自分の身に起こったんだ。


今日はその時のお話し。



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若かった頃は無我夢中
何かに取り憑かれたように仕事をしていたよ。
健康のことなんて一度も考えたことはなかった。

酒タバコ、暴飲暴食、日々完徹(徹夜)。
不規則極まりない不摂生な毎日。身体に悪いことのオンパレード。
それでもヘッチャラ、何ともなかったんだ。

「あれ?最後に風邪ひいたの何時だったっけか?」

なんて思うぐらい、病気知らずの丈夫な身体。

の・・・はずだった。


当てれば天国  はずせば地獄。
そんな浮き沈みの激しい業界にいたからだろうね。
そりゃぁ良い時もあれば、悪い時もあるさ。
なかば運次第の橋渡り人生。


いま思えば必死だったのかもしれない。
気が張っていたんだよ。

落っことされないようにってね。



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でもいつの間にか身体は蝕まれていた。
長い間の無理がたたったんだと思う。

朝起きても身体がだるい。
まるでプールから上がった時のように
身体が鉛のように重くて動かない。


最初にからだの異変に気が付いたのは
近所のコンビニに向かって歩いていた時だった。
見るからに自分より高齢のお爺ちゃんに
あっさりと追い抜かれちゃったんだよ😮


気が付かないうちに
歩く速度が異常に遅くなっていた。
足に力が入らない。前に出ない。


その症状は次第に進み、立っていることすらしんどくなり
ついには地下鉄の駅のエスカレーターを転げ落ちた。


最後は家で倒れて救急車で病院へ。
搬送中に意識を失い
気がついたら救命救急病棟のベッドの上に身体拘束されていた。
救急車の中でてんかんのような発作を起こしたらしく、拘束はそのためだった。


内臓や循環器、神経系、複数の病気の合併症で全身の筋肉が弛緩していた。
聞いたことのない病名。
テレビの医療ドラマとかで取り上げられるような
ちょっとややこしい病気だった。

身体が思うように動かない。言うことを聞かない。寝返りもうてない。
それまでに想像した事がなかった事態に襲われた。
辛かったし怖かったよ。


看護師からは
「運ばれて来た時は心臓が止まりそうだったのよ」
そう真顔で言われた。
言われてみれば心臓も筋肉だからね。


死んじゃうかもしれない?
その時は本気でそう思った。



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自分の足で歩けるまでに半年かかった。

リハビリセンターもある大病院。
コーチとのマンツーマンで手すりを掴んで行ったり来たり。
車椅子が杖に変わり3足歩行。
そして杖なしでようやく2足歩行できた時は
ホッとして少し泣いた。


このブログはその時の涙から始まった。

少しずつ歩き始めて、今では早足で一日5km。
それを必ず日課として毎日歩いている。
ブログは歩けるようになった証し。
そしてカメラはその証人ってとこかな😊

 

さてさて
あしたの天気は曇り時々雨。
気持ちが滅入る梅雨空だけど

明日もまだまだ歩くぞ歩くぞ🚶🏻📸💨



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