まだ中学生だった頃に
司馬遼太郎の「燃えよ剣」を読んだ。
新撰組の土方歳三を主人公にした小説だ。
その頃から日本刀に興味を持った。
欲しくなった。
でも今の時代
日本刀は簡単には入手出来ない。
だからハンドメイドの小さなナイフを買った。
ハンドル材がローズウッドと真鍮
鋼材は今ではほとんど使われない銀紙1号
当時は高級なフォールディングナイフ
自分の宝物。
このナイフ
その後何十年もの間
共に世界中を旅して回った。
自分と同じで傷だらけだ。
今でも毎日ジーンズのポケットに収まっている。
ポケカメ以上の付き合いだ笑
いつだって自分で研ぐ。
具合が悪くなるとオーバーホールに出す
人生の鏡のようなナイフ
絶対に手放さない宝物。