
コレクションしているナイフの中に
SHINRA (シンラ) という名の
とても美しいナイフがある。
日本語の「森羅 (万象 )」から名付けられた。
岐阜県関市にあるナイフブランド
MCUSTA (エムカスタ) の代表的作品だ。

遠く鎌倉の時代より
数々の名刀を産出してきた岐阜県関市。
今ではゾーリンゲンと並ぶ世界的な刃物産地だ。
MCUSTAはその関市で誕生した
わりと新しいナイフのブランドだ。
日本伝統の繊細美と精巧な職人技を結合させた
斬新なデザインのナイフを
次々と世界へ向けて発信している。
写真のナイフは
SHINRAの "Tuchi" 鎚 と呼ばれるモデル。
重量88g 全長170mm 刃渡り71mm
自分が改造した真鍮オズボーンとほぼ同じ。
重量も14g差でほとんど変わらない。
とても使いやすい小型ナイフだよ。
SHINRAの最大の特徴は
ハンドルとブレード両方に
ダマスカス鋼を使用しているという点だ。

ダマスカス鋼というのは
表面に美しい木目調や波状の模様が現れる鋼材で
古代シリアのダマスカスで刀剣に使用されたのが
その名の由来になっている。
美しく丈夫な鋼材なんだけど
いくつもの金属を重ねて鍛えるので手間がかかり
一般的には高級な鋼材とされている。

そのダマスカス鋼をこの SHINRA では
刃だけではなくハンドル全体に使用するという
とても贅沢な気の入れようだ。
少なくとも自分が知る限りでは
ブレードだけでなくハンドルにまで
ダマスカス鋼を使用したナイフは
このSHINRAが初めてだ。

改めてこのナイフを見てみよう。
ダマスカス鋼の木目のような美しい波模様。
産毛も剃り落とす鋭く精巧な刃付けの技。
日本の美と匠を兼ね備えた近代ナイフ。
それがSHINRAというナイフなのだと思う。

SHINRA にはこの"Tuchi" 鎚 のほかにも
"Kasumi" 霞、"Take" 竹、"Katana" 刀
といったモデルが揃っている。
いずれも和の様式美を取り入れた美しいナイフだ。
実用的でありながら美術品に近い高級ナイフ。
シルバーメタリックでどこか近未来的なデザイン。
伝統的な日本のファクトリーナイフが目指す
これから先の姿が見えるような気がするよ。
アメリカで生まれた近代ナイフの流れに
日本の伝統美と刀匠の精巧な技が交流する。
奇しくもアメリカを代表する近代ナイフ
オズボーンがこの世に出たのが2000年。
MCUSTAが関市で誕生したのも2000年だ。
なにか不思議な縁なのかもしれないね。
今日の𝑳𝑶𝑽𝑬ショット
オンナ心と秋シャワー

バイバイ👋また来てね🦜💕